こんにちは!広報担当の佐々木です。
フリークアウトに興味をもたれた方に、より私たちを知っていただくために社員インタビューを実施しています。今回はメディアサイドのVPoP(Vice President of Product)およびプロダクトマネジャー(以下:PM)として活躍されている灘本さんにお話を伺いました。
会社や事業によって定義やミッションが異なり、業務範囲も広いとされるPM。
業務内容や大切にしている価値観を通じ、フリークアウトのPMについて理解を深めてもらえると嬉しいです。
灘本 裕紀 (Hironori Nadamoto)
大学院を卒業後、新卒でSierに入社しITコンサルとしてプロジェクトマネジメント等に従事。
2018年にフリークアウトに入社後は一貫してメディア領域のプロダクトマネジメントを担当し、
現在は広告収益最大化プラットフォーム「Scarlet」を活用したパートナー媒体社とのプロダクト開発に従事。
2022年7月、サプライサイドプロダクトのVPoPに就任。
学生時代に意図せず出会っていたプロダクトマネジメントへの道
– プロダクトマネジメントに携わるようになったきっかけについて教えてください
PMという職種を認識したのは、フリークアウトに入社するタイミングの転職活動をしていた時でした。
その職種を知って、自分がこれまで携わってきた仕事は「これだったんだな!」と感じたんです。
振り返ると学生時代からPMのような役割を担うことが多くありました。
高専の情報工学科にいたのですが、その際にエンジニアリングの講義で「技術を使って社会に価値を提供していく」ことを学び、自分の考え方に合っているなと感じて。
キャリアを見直すタイミングで自分の目指したい方向性とも合致していたので、PMを志しました。
– フリークアウトに入社した理由を教えてください
元々は大学院卒業後にSierでITコンサルタントとして、プロダクトの導入提案から決定後はそのプロジェクトをマネジメントするという業務に新卒から6年ほど携わってきました。
ただ、ものづくりを通じて価値を提供していきたいという思いは日に日に強くなっていき、「事業会社に行きたい」と考えるようになりました。
一度別の事業会社に転職をしたのですが、イメージしていたものとは異なっており、身を置く環境の選択はすごく大事なんだなと気付いたんです。その会社には1年半ほどお世話になったのち、もう一度転職活動を行いました。
そのタイミングでフリークアウトと出会い、面談をしてくださった社員の方々がとても優秀で、かつ熱量を持って真剣に楽しんでプロダクトと向き合っているのが伝わってきたんです。ここであれば成長できるイメージをもつことができると感じ、入社を決めました。
– 現在携わっているプロダクトと解決しようとしている課題について教えてください
入社以来、一貫してメディアの課題解決に関するプロダクトに携わってきました。
広告プロダクトをフルプラットフォームで提供していくビジネスなのですが、メディアが広告を武器とした実装をしていきたいというときに、彼ら自身が知見を持っていないことがほとんどです。パートナーとして広告商品を一から作っていくことが、彼らの課題であり我々の価値だと考えています。
一方で、昨今はプライバシー規制の影響もあり各メディアが収益化に苦しんでいる状況です。
メディアの主業である”有益なコンテンツを作って発信していく”という本質に向き合ってもらうために、広告収益を還元するという使命感を持っています。
不確実性の高い状況でも意思決定を行っていく”胆力”
– 日々の業務で特に気を付けていることを教えてください
打合せや仕様書を書くなど業務は多岐に渡りますが、その中でも、特に情報収集に時間を割くことは意識しています。
例えば、セールスチームの社内チャットで何が語られているのかなど、くまなく目を通しています。
そこで語られている現場の一次情報は、セールスチームの方々から相談をもらう段階になると取捨選択されて共有されず、自分の耳に届かないことも多いので、こういった一次情報を自分から取りにいくことはとても重要です。
情報を鮮度高く得ることが大切であり、逆に言うと、この時間を確保するために他の作業をどう効率的に行えるかがテーマだと考えています。
– 意思決定をする際のプロセスについてどのように考えられていますか?
意思決定はオープンであるほうがいいと考えています。
PMが勝手に決めても納得感が得られないと思うので、プロジェクトを進行する際は中長期のロードマップを描き、背景や意図もドキュメント化して開示することを意識して行っています。ロードマップについて合意を得ておくと、その範囲から外れないなかでやるべきことの目線が揃うんですよね。
また、やってみないと分からないことばかりなので、仮の意思決定をする機会も非常に多いです。
自分は”胆力”と表現するのですが、間違ったときにすぐ間違いを認めて改善に動けるマインドセットはPMにとって重要です。
間違いを引きずってしまうと、次回も間違いたくないという意識から意思決定の前準備に時間を割くようになり、結果的に事業の機会損失を産んでしまいます。
事前にロードマップを把握しておくと、この範囲内で決めていけばいいので意思決定にもリズム感が出ると考えています。
– 長期的な課題と短期的な課題のバランスについてはいかがでしょう?
VPoPとして、8割くらい長期的な課題解決に脳のリソースを割きたいと考えています。
一方、短期的な課題の解決が、結果的に長期的な課題の解決につながるケースもあるので、偏りすぎるのもよくありません。短期的な課題については現場のメンバーが解像度高く改善策まで検討できるような環境を作るために、率先して課題の棚卸しをする機会を設けています。
組織の壁を越えて課題と向き合えるオープンネスな組織
– フリークアウトのプロダクトチームの文化について教えてください
プロダクトチームだけではないのですが、フリークアウト全体が、オープンな組織だと感じています。
組織をいい意味で曖昧にしていて、オーバーラップしていける文化があり、それが求められています。
チームの体制としても、もともとプロダクト単位で分かれていて相互の交流が少なかったものを、プロダクトをまたいでオープンにディスカッションできる環境へ意識的にシフトしています。
そのために、プロダクト単位ではなく、デマンドサイド(広告主向け)、サプライサイド(メディア向け)という向き合い方だけを定めて、チームとしてフルプラットフォームを提供できる体制にしました。
内部にも外部にもオープンにコミュニケーションを取っていけるようなチームになっていこうとしているし、今後もしていきたいですね。
– フリークアウトで働いて印象的だったエピソードについて教えてください
当時のCPOがアレンジしてくれたのですが、入社直後にセールスチームのメンバーと一緒に動けたことは印象的でした。プロジェクトメンバーの一人として受け入れてもらい、ビジネスサイドにもPMの重要性がちゃんと根付いているなと感じたんです。
PMは抽象度が高い仕事なのでどうしても価値が分かりづらく、ビジネスと開発の橋渡し的役割と思われることも多い中、現場の課題設定のタイミングから積極的に関わらせてもらい、こういった動きができるセールスメンバーと一緒に働ける環境はなかなかないな、すごいなと感じました。
失敗の先の成長を評価するフリークアウトのカルチャー
– 4つのバリューの中で最も意識しているものはどれでしょうか
フリークアウトでは、ミッションである「人に人らしい仕事を」を提供するために、「最高の失敗」「最強のインパクト」「最善のモラル」「最大のオープンネス」という4つのバリューを掲げています。
「最高の失敗」が一番好きで、意識もしています。
失敗を恐れてしまうと、スピードが遅くなってしまいます。どんどん失敗したほうが学びが多いです。
アイディアをだして顧客に当てて価値検証をして、というサイクルを高速で繰り返していく中で、大成功した!と思えるものはまだ出てきていないですが、積み上げた失敗の数については自負がありますね。
– PMのキャリア開発について教えてください
OKR(Objectives and Key Resultsの略称。企業やチーム、個人が向かうべき方向とやるべきことを明確にする目標管理手法)と個人の評価管理を分けて設計をしてます。
目標と評価をセットにしてしまうと、失敗した際の評価が難しくなってしまうと感じています。
基本的にOKRは未達成のことが多いと思うので、それだけではなくPMとしてどのくらい成長できたかどうかを評価の対象にしています。一方で成長にコミットすることは求められますね。
入社直後はまずは単一プロダクトのPMとしてアサインされます。
短期的な視点から徐々に長期的な視点を求められ、事業の成長=プロダクトの成長の視点を持てるとVPoPや事業責任者といった役割を将来的に任される可能性があります。
– フリークアウトでPMとして働くメリットについて教えてください
規模の大きい会社より組織化されていない分、失敗の経験は肌感としてつかみやすいです。
少数精鋭なので、入社直後から大きい裁量の中でプロダクト開発に携わることができるのはメリットだし、魅力的だと思います。
また広告業界は移り変わりが激しいマーケットであり、その分、チャンスが巡ってきやすいです。
直近ではメディアの収益構造に大きな変化を迎えており、これは、PMとしては楽しみなタイミングであると考えています。
業界の構造が複雑なので、仕組みを理解した上で価値を発揮していくというのはハードですが、こういった環境下でPMとしてのスキルはかなり上がると思います。
– ワークライフバランスについて教えてください
プライベートの時間は大事で、子供のイベントで会社を休むこともあります。
ワークもライフも健全じゃないと人間はうまくいかないです。
フリークアウトは、ハードワークして成長できる環境がありつつ、メリハリをつけて余暇を生み出すことが大切、という自分の価値観を尊重して汲み取ってくれる組織だと感じています。
– 未来の採用候補者に一言お願いします
マーケットが大きく変わるタイミングで試したいことがいっぱいあるのに、チャレンジに対してリソースが足りていないのが正直なところなので、
新しいマーケットで楽しみながら新しいプロダクトを一緒に作ってくれる仲間が増えるとうれしいです!
ぜひ一緒にわくわくしながら働きましょう!